第476話 ”ナイトメア・ルフィ”
影のさらなる特徴が明らかに
なりました。
それは、
1.モリア以外でも、影をつかむことができる。
2.モリア以外でも、影を対象に入れることができる。
3.影を入れる対象は、生死を問わない。ただし対象が生きている場合は10分ほどしか対象の中にいることができない。
4.ひとつの対象に、その対象が耐えられる限りの影をいくらでも入れることができる。
5.複数の影を入れると、複数の能力を使用できるようになる。
6.影だけの状態で長期間捕らえておくことができる。
ようするに、影を切り取るのはモリアにしか出来ないわけですが、切り取った影を扱うことは誰でも出来るというわけです。ローラ海賊団のメンバーは(自分達の目の前で他人の体に戻ろうとする)影を(癪にさわるので)たくさん捕らえて保管していたようです。ルフィに100体ほどの影を入れていました。これは盲点でしたね。特に3~5は盲点でした。
影は魂だから生きている(魂を持っている)者には関係ないと思っていましたが、そうではなかったようです。ただ、ゾンビと違い、生きている者は魂を持っていますから、新しい魂(影)が入っても既に存在する魂と競合を起こして長時間はとどまれないようです。だから10分ほどしか体内にいないのですね。
また、影と体は1:1という暗黙の了解を勝手に考えてしまっていたようです。でも、ルフィ(生きている者)に複数の影を入れることができるとは言っていましたが、死んでいる者に同じことをできるとは言っていなかったので、もしかしたら生きている者限定で可能なのかもしれません。生きている者は魂(人格)を既に持っていますから、1個でも10個でも、複数の魂が入っても特技が増えても人格には変わりがないですが、死んでいる者にとっては入った影はその体の人格そのものであるため、複数の影を入れてしまったら複数の人格が競合して大変なことになってしまいそうなので無理かもしれません。
で、モリアはこのことを知っているのだろうか?ここが大きな点です。海賊王になるためには『自分自身の力より優秀な部下(他人)の力が重要』と言っていましたが、彼は優秀な部下をそろえることを超えて、その部下に全てを任せて自分では何もしない状態にまで到達してしまっています。彼は自分が作ったゾンビがどこでどうしているか把握しておらず、当然、影を取られた者たちがどうしているかも把握していない。そして自分の能力を自分以上に研究している者達がいることも。彼の怠慢な性格は彼自身よりも先に他人に彼の能力の真髄を理解させてしまったのではないでしょうか。彼は自分の能力がここまで研究されていることを知しらないし、そもそもこれらの能力を自分が持っていることも知らない可能性があります。自分達の影を取り返そうと必死な者たちによって、モリア自身も知らない影の特徴を見抜かれてしまったのかもしれません。モリアは確かに自分の力を過信することの危険性と部下の力の重要性に気付いたかもしれませんが、今度は作り上げた部下の力に過信してしまっているようです。自分の能力を使うだけ使って、アフターケアをしなかったことが自分の首を絞めることになるのでしょう。
オーズの体が伸びたのはゴムゴムの能力を引き継いだからではなくて、モリアがオーズの影を操作しオーズ本体がそれに呼応して動いたためでした。
モリアいわく。
『影革命』
影を伸ばせば、本体も伸びる。
影を丸めれば、本体も丸まる。
良~く考えれば、影を動かすことで、本体を操作できるということ。自分自身の命令に絶対服従させても動くのはゾンビ自身ですが、それを超えて、モリア自身の思うままに操ることができるということです。オーズほどの身体能力を持った者を思うがままに操作できるというのはものすごい能力です。これを応用すると、自分の影(ドッペルマン)を操作することで、モリア自身も普段できないような動作も可能になるということでしょうか。彼の怠慢な性格からすれば、自分の体を直接動かすより、影を操作して体を動かした方が断然楽という考えの方が大きいのかもしれませんね~。
でもローラの本体って、何度求婚しても無理な気が。。。
おっと失礼。