第481話 ”影の集合地”
モリア暴走!!
簡単にダウンしたなと思っていたら、やはり復活。
彼は自分の能力をちゃんと理解していたようです。影は生きている人間にも入れることができること、さらに何体でも入れることができることです。もちろん自分自身も例外でないことも。ルフィがなぜ急にパワーアップしたのかもすぐに理解し、今度は自分の体に影を入れてしまいました。スリラーバーク中のゾンビの影、その数1,000体!!能力者である彼はゾンビから影を抜き取り自分の体に入れることができるようです。
しかし、スリラーバークをボロボロにされ、自分自身もダメージを食らい、かつて新世界で敗北したことを思い出し、さらにバーソロミュー・くまに言われた言葉が頭をよぎったのでしょう。自分が七武海であるというプライドを守るため、かけだしの海賊たちに負けてはならないために、彼は勝利を焦りすぎたようです。どう見ても彼は自分のキャパシティ以上の影を吸収してしまったようです。確かに恐ろしい力を得ましたが(島ごと割っていたし)、制御できていないというか野獣みたいになっています。対するルフィはギアを発動。ギアでも全くかなわないくらいに力の差が歴然としていますが、力を制御できないということは正確にコントロールもできないということ。防御もどれだけできるか疑問です。ルフィが急所をついて攻撃すればまだまだ勝機はあるでしょう。
そういえば、森の海賊団の船長と船員が朝日を浴びて体が消滅しかけていましたが、早く影を取り返さないと麦わら一味もまずい状況です。気になるのは、モリアが吸収した影はどのくらいの時間、彼の体にとどまるのか。ルフィの場合は10分くらいで体外へ出て行ってしまいましたが、モリアの場合はどうでしょう?能力者本人であるので、特に時間制限はないということも考えられますが、もしルフィと同じように一定時間後に影が抜けてしまうと考えるのならば、みんなの影は待っていれば自動的に帰ってくるということになります。とにかく、モリアの反則級の攻撃をしのいで待っていればいいいわけです。しかし、その待つというのがほぼ不可能に近いような状態ですが。
モリアは
ルフィ達が新世界に行けば間違いなく全滅する
と言っています。それは彼が以前に新世界で敗北したからでしょう。彼の言葉からは名を馳せた部下達もいたが、新世界で敗北したさいに多々カニの中で命を落としてしまったようです。おそらくカイドウにやられたのでしょうが、彼の言葉からは絶望と悲しみが感じられました。彼がその後選んだ道は、命を失えば死んでしまう生きた部下ではなく、元々死んでいるため死ぬことのない、そして死んでもいくらでも代わりのきくゾンビ達を率いること。仲間を失う恐怖と、仲間を失ったことで弱体化して敗北したトラウマがそうさせたのでしょうか。そしてゾンビ軍団を率いたもうひとつの理由が、今回の影の吸収。普段は部下として、ピンチの際は自分自身をパワーアップさせるエネルギー源として確保していたのでしょう。しかし、結局は自分では捨て去ったと思い込んでいた慢心のせいで、その選択も無駄になってしまいそうなのです。
なんか、パワーアップ後のモリアののどに変な紋章が出てましたけど。